01 曽爾の水と米で作る
曽爾村初の酒造事業

「ゆめの里かずら」は、「葛(かずら)」という集落の住民たちで作った農事組合法人です。ここでは曽爾の山々からの湧水で育った米を使って作る、奈良県初の焼酎事業に2016年から取り組んでいます。
「ゆめの里かずら」のみなさんが焼酎づくりを始めた背景には、やはり少子高齢化によって少しずつ住みづらくなってくる集落の未来を、少しでもよくしていきたいという思いがありました。「全員素人だから大変ですが、こうしてみんなで取り組むのは楽しいです」と、理事長の穐西さん。

02 ものづくりの難しさに直面しても
挑戦しつづけた現在

初めての酒造りという未知の世界に挑戦しながら、運営や販売の壁に直面しましたが、愚直かつ誠実に焼酎づくりに取り組んできました。その過程で、2021年には新商品の玄米焼酎が完成。理事長の穐西さんは、その味わいについて、「白米の焼酎とは異なる深いコクと香ばしさがあり、米本来のおいしさを感じていただけると思います」と語っています。
また焼酎づくりに留まらず、米麹を使った甘酒も商品化し、2種類の焼酎とともに積極的に販売しており、工場での米麹づくり体験や地域のイベントへの積極的な参加も行ってきました。村内の大字を回る「出張そにのわマルシェ」やセトレならまちの「オープンキッチン」への参加では、地域の特産品を生かした料理の提供やイベントへの協力を通じて、地域の魅力や伝統を地域外の方々にも伝えてきました。

03 地域の仲間と共と協力しながら
これからも挑戦していく

2016年、「ゆめの里かずら」が奈良県における初の米焼酎として歴史に名を刻みました。そして、近いうち村内にウィスキー工場が誕生する予定で、それも奈良県初の試みです。穐西理事長は、「焼酎をベースにしたウィスキーの製造や他企業とのコラボレーションでもっとたくさんの人に商品を知ってもらえたら」と夢を語ります。
また、共同運営メンバーが、焼酎の製造過程で生まれる米麹を活用した甘酒商品を使ったアイスキャンディを開発しました。「皆の支援と協力があってこその成果です。これからも地域の仲間と共に夢を追い続け、未来に向けて前進していきたい」と穐西さん。

04 地域の魅力を、自分たちで創り、
一歩一歩、未来へ進む

設立当初から、「地域に貢献したい」という思いを掲げ、地域の発展に貢献することを目指してきました。その使命感は今も変わらず、将来的には事業を次世代に引き継ぎ、地域の未来を担う若い世代にバトンを渡したいという思いが込められています。
活動は順風満帆とは言えず、様々な困難や試練がありましたが、どんな困難も多くの人々と協力し、支え合いながら進化してきました。その過程で、地域の課題に対処するための新たなアイデアや取り組みが生まれ、地域全体の発展に貢献してきました。
葛という場所を訪れ、地域のお酒を知り、楽しむことが地域の再生や地域住民への希望の源となると信じて、これからも「ゆめの里かずら」は仲間と共に、さらなる発展と成長を目指し、未来に向けて前進していきます。

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