01 特徴ある曽爾米をブランド化
するための協議会を設立

曽爾村で約4ヘクタールという広大な田んぼを担う、「曽爾村のお米作り名人」と呼ばれる萩原康孝さんをはじめとした米農家15人が、平成28年4月に「曽爾米ブランド化協議会」を設立。曽爾で作られるお米のブランディングに取り組んでいます。その背景には、湧き水や寒暖の差を生かした食味の良い「曽爾米」が、JAによる県域流通で「奈良県産」として、他のお米と一律に販売されていたことや、少子高齢化によりお米作りの担い手が不足し始めていることなどがありました。

02 これからの時代、大切になるのは
安心・安全でおいしいお米作り

きちんと買ってもらえるお米とはどんなものなのか。萩原さんたちは考え「今の時代はお米作りも昔のままではあかん。“ようけとれたらええわ”ではなく、安心で安全で、喜んでもらえるお米を作ろう」という結論に達します。そこで、この道70年の大ベテランが、日本一のお米作り名人といわれる山形の米農家・遠藤五一さんに指導を仰ぐことにしたのです。そうして生まれたのが、化学的に作られた肥料を一切使わない、100%有機肥料で育てたお米。農薬の使用も一般的な栽培基準の半分以下に抑えた、地球環境や他の生物に配慮した特別栽培米です。さらに、お米を作るための水は、平成の名水100選にも選ばれた曽爾高原からの湧き水や、蛍が飛び交う曽爾川の清水を使用。異なる水源、異なる土壌で作られるお米は、それぞれ食味が異なるのも特徴です。

03 環境や他の生物に配慮した
おいしいお米として特別優秀賞に

萩原さんが作る曽爾米は、第18回「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」の栽培別部門・水田環境特Aで、水質環境や生息生物の多さなどが評価され、金賞に次ぐ特別優秀賞に選ばれました。この「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」は国内最大の米コンクール。国内はじめ台湾やアメリカなどから5671もの検体が出品された中での受賞だったのです。

04 きちんと稼げる道筋を整え、
若い担い手の希望をつくりたい

初めて特別栽培米としての「曽爾米」を育てた平成28年は、11人の協議会の仲間たちと共に2ヘクタールの田んぼでコシヒカリを栽培し、約8トンを収穫。萩原さんは、これからさらに「曽爾米」の生産を広げ、「広く知ってもらい、たくさんの人に買ってもらえるようにしていきたい」と語ります。そこにはお米作りでもう一度きちんと収入を得られる道筋を整えることで、後に続く若い人たちの希望を作りたいという思い、そして村の行く末を思う、強い郷土愛があります。
「田んぼの担い手がいなくなれば、水田は荒れていく一方になります。草ばかり生えて、村の景観も保てなくなる。何か方法を考えて若い人にも米作りをしてもらわないと、と感じていたときに農林業公社が立ち上がってくれた。一緒になって村のために、お米作りで稼げる状況を作っていきたい。そして、出て行った若いもんが帰ってきたり、移住してくる人たちの生業になったりするよう取り組んでいきたいです」。

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